ヘルプマークの活動

共育プロジェクト

たなばたハートクラブでは、ヘルプマークの普及を通して、思いやりの心を共に育むプロジェクトを展開しています。

このプロジェクトでは、音楽や落語、ゲームなどのエンタメを活用しながら、一人でも多くの人にヘルプマークや福祉に関心を持ってもらい、住みやすいまちづくりを進めることを目的としています。

住みやすいまちづくりを進めるために、質の良い教育が必要と考え、それを「共育」という観点から取り組むために、坂本九さんの福祉活動に対する考え方を参考にしています。


坂本九さんの福祉活動

九さんは、北海道で流行していた小児麻痺の当事者やその家族を支えるための「あゆみの箱」に他の著名人らと取り組み、「ともだち」というテーマソングを歌っています。

その後も、福祉番組の司会を務めたり、手話の普及に取り組んだりして、1985年に亡くなるまで、たくさんの人を笑顔にしてきました。

そこには、九さんのお母さんの遺言から、感謝の大切さ、そこから育まれる愛、そして寛容が、感動を生むことを知り、その素直な感動が、問題解決に役立つとの考えがありました。


九さんの生き方に学ぶ

こうした九さんの生き方に、さらに代表の考え方を掛け合わせ、「素直な感動」は「喜怒哀楽全てにおいて導かれる」ことや、「心のバリアフリー」の大切さは、手話だけでなくヘルプマークにも当てはまること、音楽や落語、ゲームといった「ひらめき」を大切にすることで、ヘルプマークの理解不足という問題に向き合えることを活動の根底に置き、それを地盤としてさらなる理解促進に取り組んで参ります。


学校現場でも実践を!

2021年、一宮市制100周年を機に、ヘルプマークの認知理解度調査を行いました。

調査には、イベントにご来場いただいた方の他、中学生の皆様にもご協力くださり、約400ものアンケートをいただきました。

その中で特に多かったのは、「学ぶ機会がない」「よく分からない」というご意見でした。

見たことはあっても、正しく理解できていないことが学生の皆様の中でもあり、それが将来を左右するのではないかと考えています。中には周りの人が当事者で関心があり、理解できている人もいるようですが、まだごく僅かであることがよく分かりました。

ヘルプマークへの理解に必要なのは、当事者の生の声であることを、イベント等で病気や障害を抱えるお客様とお話していると強く感じます。一人ひとり病気や障害の内容も特性も違い、同じヘルプマーク当事者でも様々だからです。それは、学校現場での実践にも大いに役立つのではないかと思っています。

そこで、当団体では、「福祉おなやみ相談箱」をイベントで設置している他、当サイト内でもコメント募集のご案内をしています。ぜひご確認ください。

また、これまでのイベント活動で培った経験を基に、プロジェクト内容の精査、見直し、変更、追加などを行い、学校現場でも実践しやすくなるように工夫を重ねているところです。もし、ご興味がありましたら、お気軽にご相談ください。

Rainbow Land9

現在、たなばたハートクラブの前身の団体名で愛知県のヘルプマーク普及パートナーシップに登録されており、この名前は「ヘルプマーク普及活動部隊」の名前として、団体の中で今も残しています。


ヘルプマークを利用する人々は、一人ひとり違う病気や障碍を抱えています。それは、一人ひとりの個性と同じく、七色の虹のように多彩です。この名前を残しているのは、そうした多彩な人々を人間として認め、同時にともに苦難を乗り越える仲間として尊重し、干渉しすぎない程度に手をつなぎ合って生きていきたいという思いがあるからです。

この名前は表舞台にはなかなか出てきませんが、たなばたハートクラブのヘルプマーク普及活動部隊「Rainbow Land9」はこれからも続いていきます。団体共々、今後もごひいきのほど、よろしくお願い致します。